2014年12月9日火曜日

[2014 BEST TRACK]#15 - #1




2014年まとめ!!

Fox&Kitten、2014年度BEST TRACKのつづきです。
30位から16位に続き、15位から1位まで。

15.La Sera / Losing To The Dark
La SeraことKaty Goodmanはやりたいことが本当にかっちり決まってる人という印象を受ける。
3作目となるLa Seraのアルバムも、殆どやってることは変わらない、だがそこがいいんだな。
そんなアルバムの中でも特に好きなのがこの曲です。ケタタマしくて、ピュアで、スウィートである。


14.Czecho No Republic / Oh Yeah!!!!!!!
ビッグタイアップもくっついたチェコのメジャー1stシングル。
エネルギッシュに駆け抜けるテンション高めのシンセ・ポップを宇宙までぶっ放す、
チェコの「過去最高」を更新するニュー・アンセム。戦闘力高いのでスカウターが壊れそう!



13.Bleachers / Rollercoaster
「We Are Young」でおなじみ、FUN.のメンバーであるJackさんのサイド・プロジェクトBleachers。
インディ・ミュージック・ファンにも、大衆向けのポップソング好きにもリーチする、
そのバランス感覚が素晴らしいです。やや斜に構えて初聴きしたのだけど、正直目からウロコが落ちました。
傑作1stアルバムの中でも一際素晴らしいのがこの曲「Rollercoaster」。



12.Only Real / Pass The Pain
いまこの人についてめちゃくちゃ語りたいのです。
ウェストロンドンのゆるゆるサイケ・ラッパー、Only Realくんが8月に公開してたこの曲。
ChildhoodにThurston Mooreが絡んで、Anticonからリリースした様なノリの逸品であります。
肩の力が抜けすぎていて、もはや脱臼しそうな恐れあり。


11.Pixie Lott / Nasty
本人が強制しようがしなかろうが、言わせていただく。「姫」と。
UKのポップ・シンガー、Pixie "プリンセス"  Lottの3rdアルバムより1stシングル。
ずば抜けた歌唱力&ちょいハスキーなヴォーカルで聴く者をひれ伏せさせる、
ファンキー&ゴージャスな幸せパンチでテクニカルノックダウン。かわいいだけじゃないんです。



10.Galantis / You
24位にも登場してたスウェーデン出身のデュオによるデビューEPよりもう1曲です。
この曲も「Smile」と同じくシンプルなストレートな切り口ながらも、ずいぶんとファンタジック&ドリーミー。
物憂げに「Hey、What Your Name?」と歌い始める甘い女子ヴォーカル、繰り返されるシンセの
リフレインで期待感を煽り、コーラスで一気にバーストするというベタながらも非の打ち所のない曲展開。


9.GELLERS / Cumparsita
出ました問題作。トクマルシューゴやシャンソンシゲルが在籍するノイジーなオルタナ・バンド・・・・
の筈だったGELLERSにまつわる文章で「トレンディ」なんてワードを使うとは夢にも思わなかった。
イントロからのエロくてムーディーなサックスでこれまでのイメージを完膚なきまでにぶち壊してくれた様は、
2014年度後半最大の衝撃でした。トレンディ&ムーディ&アダルティ&セクシー。もう気にならずにはいられない。
MVもすごい。シャツインにケミカルウォッシュジーンズ、白いスーツに赤い薔薇。最高か。


8.Wild Cub / Colour
アメリカ・ナッシュビルに産まれた10年代のNew Order、Wild Cub。
「Colour」は同郷の先輩バンド、Kings Of Leonのスケール感を併せ持つスタジアム・アンセム(になり得る)。
2012年にデジタルでリリースされてたのですが、改めて今年フィジカルで出たので、のっけてしまいました。
もっと聴いてもらいたい!


7.give me wallets / Looking for the Special feat.Seira Kariya
東京をベースに活動するインディ・ダンス/ディスコ・バンド、give me wallets。
9月にリリースした2nd EPより、tofubeatsなんかのゲストヴォーカルでも知られる、
仮谷せいらを迎えたタイトルトラック。まさしくSpecialなパーフェクト・シティ・アンセム。
PARCOあたりでウィンターシーズンのCMに使っちゃえば良かったのに。


6.The Knocks / Dreaming 
NYのダンスポップ・デュオ、The Knocksが4月に公開してた「Dreaming」。
イントロから悶絶キュン死、センチメンタル&エモーショナルな脳天沸騰キラー。 
2011年の日本アニメ「電波男女と青春男」の映像とチープなビデオゲーム画面が交錯するMVも素敵。


5.Yumi Zouma / Alena
ニュージーランド出身の3人組シンセ・ポップ・ユニット、Yumi Zouma。
10月にデジタルリリースした「Alena」は特別な音楽だけに許される魔法の衣を纏ってる。
美しくブラッシュアップされた、完璧なスウィート・ドリーム・ポップで「宝石の国」へ。


4.Awesome City Club / 4月のマーチ
グラミーみたいに「Best New Artist」をFox&Kittenでやるとしたら、
Awesome City Clubは確実にノミネートされると思います。
ライヴ活動でぐんぐんと知名度をあげつつも、彼らの人気獲得の鍵となったのは
soundcloudにアップした楽曲のクオリティであるのは間違いないと思う。
2014年だけで6曲を公開してるACC、そのどれもがリスナーを唸らせるハイレベルなものだったけど、
"平成生まれのカウンターガール" PORINがヴォーカルを取るエモ&キュートなこの曲をベストに挙げたい。


3.Chromeo / Come Alive feat.Toro Y Moi
2014年は特に「黒っぽい」「ファンク」「ソウル」を思わせる音楽に惹かれる1年だったけど、
随一の傑作がChromeoがToro Y Moiを迎えたこの曲。シンセ×ファンクでとっても楽しい。
小難しいこと考えるのもいいけれど、時には頭空っぽにしてHave Fun!それもいいじゃん。


 2.Mumm-Ra / Lizzy Lu
頭空っぽにHave Fun!といえばこの曲もですね。
大復活を遂げたUKの5人組、Mumm-Raが6年ぶりにリリースした2nd(再結成後初アルバム)より、
デビュー仕立てみたいなフレッシュさがぎゅぎゅっと詰まったグレイト・ポップ。最高。


1.Ariana Grande / Break Free feat.Zedd
人から好かれようが嫌われようが、評価される音楽/支持されるアーティストは絶対何かの理由があるわけで、 
Arianaの場合はその歌唱力、そしてルックスの魅力も相まって世界中、もちろん日本でも大きな支持を得た。 
 「Problem」あたりも素晴らしいけど、やはりZeddと組んだこの曲が図抜けている。
Ariana Grande、まだまだ伸びると思う。Beyonceみたいな存在になって欲しいんです。
期待を込めての2014年度BEST TRACK 第1位。


以上!でした。

Fox&Kitten 2014 BEST TRACK (30)
1.Ariana Grande / Break Free feat.Zedd
2.Mumm-Ra / Lizzy Lu
3.Chromeo / Come Alive feat.Toro Y Moi
4.Awesome City Club / 4月のマーチ
5.Yumi Zouma / Alena
6.The Knocks / Dreaming
7.give me wallets / looking for the special feat.seira kariya
8.Wild Cub / Colour
9.GELLERS / Cumparsita
10.Galantis / You
11.Pixie Lott / Nasty
12.Only Real / Pass The Pain
13.Bleachers / Rollercoaster
14.Czecho No Republic / Oh Yeah!!!!!!!
15.La Sera / Losing to the Dark
16.Awesome City Club / PRAY
17Miniarure Tigers / Swmming Pool Blues
18.FKA twigs / Two Weeks
19.tUnE-yArDs / Water Fountain
20.Team Me / F is for Faker
21.Lily Allen / Air Balloon
22.ペンネンネンネンネネムズ / 東京の夜はネオンサインがいっぱいだから独りで歩いていてもなんか楽しい
23.Lxury / Playground
24.Galantis / Smile
25.The Ghost of a Saber Tooth Tiger / Animals
26.くるり / Liberty & Gravity
27.bayou / Airlock
28.Kelis / Jerk Libs
29.Temples / Mesmerise
30.The Drums / Magic Mountain

※ ★でFox&Kitten(prismism)の初出記事にリンクとびます。
※ 2014 1st Half BEST TRACKはこちら


2014年度Fox&Kitten:BEST TRACK、1位はAriana Grande
うまい。ひたすらうまい。あと可愛いけど、やっぱ歌のうまさ。
1stからの勢いを引っ張って、2ndで全世界完全ブレイク。実にいい流れに乗ったと思う。
Zeddをお迎えした最新のEDMクラシックな「Break Free」、良い意味でチャラくてエモくて最高です。

年間BEST TRACKは特に曲単位で自分がどういう楽曲を好んで聴いてきたか、
っていうバロメータになってて、振り返ってみると毎回気付かされることが多いんですが、
ざっと見渡してみると、オルタナティヴなロック・バンドが随分減りました。
USやUKのメジャーなフィールドで活躍してる人たち(Ariana GrandeBleachersPixie Lott)、
黒っぽさを漂わせるアーティスト(ChromeoAwesome City Club)、
メロディアスでエモーショナルなクラブ寄りの音、或いはシンセ・ポップ。
(GalantisThe KnocksYumi Zoumagive me wallets)などが主流。
変に尖ったモノより聴き易さを求めてたのが2014年の特徴だった。

そんな中、1st Halfでは1位だったMumm-Raの「Lizzy Lu」はほんとに痛快だった。
今回のBEST TRACKには選出しなかったけど、下半期はTeam Spiritとかも良かったです。

さて次は2014 BEST ALBUMをつくるのだが、全然固まっていません!
コツコツ作りつつ、年末のクソ忙しい頃にアップ予定!

ではでは。